日本経済新聞にてこのような記事がありました。
植田総裁、追加利上げ「景気に強いブレーキかからない」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB304H50Q4A730C2000000
日本の政策金利が0.1→0.25%に引き上げられることが決定しました。
2024年3月19日の金政策決定会合では、金利政策を0.1%に引き上げましたが、5カ月経った現在、追加の利上げになります。
ではなぜ、これほど金利の利上げを進めることになったのか考察します。
その理由として、以下が考えられます。
1.目標の物価変動率を上回り続けてるから
2.日本の税収が増えて続けてるから
1.目標としてた物価変動率を上回り続けてるから
以下グラフをご覧ください。
出典:総務省統計局
URL:https://www.stat.go.jp/data/cpi/index.html
上記グラフは日本の消費者物価指数の前年同月比を表してます。
2021年はコロナ禍もあり、前年比でマイナスとなっておりますが、2022年の4月から継続的に2%を上回っています。
日本銀行では2%の物価安定目標を掲げてます。
上記グラフの結果を踏まえて、日銀はこの2%の物価安定目標を達成してるとみて、金利の引き上げに踏み切ったと考えられます。
2.日本の税収が増えて続けてるから
こちらのグラフをご覧ください。
出典:財務省
URL:https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a03.htm#a01
日本の税収を表したグラフになります。
水色の縦棒が一般会計税収計、サラリーマンの給与明細書の「所得税」が含まれます。
※厚生年金保険料や健康保険料は「特別会計」ですので、上記グラフには含まれません。
リーマンショックを境に税収は右肩上がりです。特に法人税の伸びが大きく、2009年度リーマンショック時は6.4兆円でしたが、2024年度は23.8兆円まで伸びており、3.7倍近く増加しました。
今年度も過去最高の業績を出してる企業は多いので税収は伸びるでしょう。
つまり、政府はこれだけ税収が増えてきたし、金利を上げても国債の利息を払っていけるでしょう、という思いがあると考えられます。
まとめ
今回は日銀が政策金利を0.1%から0.25%に引き上げた理由について考察しました。
考えられる引き上げた理由は、
・安定して物価が上がり続けてるから
・日本の税収が右肩上がりだから
今後、どこまで政策金利が上がるのか不明ですが、アメリカやヨーロッパと比べるとまだまだ低金利です。現在の景気が続けば、金利も上がっていくことが予想されます。
日本は多額の借金をしてるため、急激に金利を引き上げると利息の返済が苦しくなりますので、急激な金利引き上げは考えにくいですが、引き続き日本経済と日銀の金融政策に注目し続けたいですね。
以上になります。ここまで読んでくださりありがとうございました。